*THE AUDITION
*オーディション

*FOSSE STYLE
*青山航士さんが語る
フォッシー・スタイル


*at Chet Walker's
Workshop

*チェット・ウォーカー氏の
ワークショップで


*BOB FOSSE
PRODUCTIONS

フォッシー作品と
青山航士さん


*CHICAGO
&
West Side Story

『シカゴ』と
『ウエストサイドストーリー』


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CHICAGO
The Musical
Book by
FRED EBB & BOB FOSSE
Music by
JOHN KANDER
Lyrics by
FRED EBB

CHICAGO2010 JAPANESE PRODUCTION
6/4~6 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
6/9~7/4 赤坂ACTシアター
 ブロードウェイでもテレビでも映画でも大成功をおさめ、アメリカのエンターテインメント界を完全制覇し「ショービズの帝王」と呼ばれたボブ・フォッシー。興行的な成功ばかりではなく、芸術家としても革新的で、「ダンスを変えた」、「真のアメリカのダンスを創造した」といわれる人物です。ですが、名前はよく知っていても、作品は見たことがない、という方もおられるのではないでしょうか。
 そこで、ダンス界の最高学府ジュリアードをはじめとして、アメリカで7年間ダンスを学んだ青山さんほど、フォッシーを語るのに相応しい人はなかなかいないので、「青山航士を応援する会」で青山さんの誕生日をお祝いした際、『CHICAGO/シカゴ』とフォッシーについて話していただきました。ダンスファンならもう「1万へぇ」ぐらい付けたくなるような話題ばかり! ファン一同の6月への期待がさらに高まりました。
 ではまずはファンには絶対覗くことのできないオーディションの話題から・・・

THE AUDITION  オーディション
 青山さんにとって『CHICAGO』は「ずっと出たかった作品の一つ」だったそうですが、2008年の日本公演は、すでに他の舞台に出演が決定していたため出演されませんでした。そして今回の再演で、ご本人にとってもファンにとっても待望の出演となったわけですが、さすがはフォッシーの代表作、オーディションもブロードウェイのハードルの高さが感じられる内容だったようです。
 課題のダンス(フォッシーナンバー数曲、バレエ)・芝居(当日配布された台詞を言い 演じる)・課題曲をビデオに収録し、アメリカ本国のスタッフに送付して審査、とのことで、遠い東洋の国の再演であっても自分たちの目で選ぶフォッシーの後継者たちの周到さに驚かされました。
 また、再演からの出演となるのは青山さんを含めてたった2名だそうです。入念な選考方法に驚くと同時に、あえてその2名の中に青山さんを選び出す選択眼の確かさに、一観客として信頼を抱きます。
 『ウエストサイドストーリー』04/05年日本公演の際、ジェローム・ロビンズ最晩年の愛弟子で作品の後継者であるジョーイ・マクニーリー氏は、オーディションで出演を決めた青山さんに、役名の枠を取り払ってハイライトシーンの数々をゆだねました。今回の『CHICAGO』のオーディションのお話にも、ブロードウェイはブロードウェイであり続けるために、また作品の質を保持するために、人の能力を自分の目で見定め、選び出すことを重視しているのがひしひしと感じられます。
 カンヌ映画祭グランプリを受賞したフォッシー監督作品『オール・ザット・ジャズ』もオーディションシーンから本編が始まります。さまざまなフォッシーの「帝王」伝説からすると意外な感じもしますが、実際のフォッシーはオーディション参加者に対してとても丁寧に接する人だったそうです。人選に細心の注意を払うのが、エンターテインメントの覇者の基本姿勢なのかもしれませんね。



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↑↑08年公演映像が公開中!!
 この写真は誕生日会での青山さん。次のページにも書いていますが、立ち上がって動きながらお話してもらいました。「まずこうして肩の力をぬいて腰を落として」とオーディションでのスタートポジションを解説しているところです。ポーズとはいえないようなポーズなのに、バランスが絶妙で奇麗なので、試しに画像処理ソフトを使用して水平に合わせてみると、縦約4700ピクセルの画像で両肩先の上下差がわずか1ピクセル。実際には0.5mmほどでしょうか。画像上のこと、と言われればそれまでですが、今までそんな測ったような画像に接したことはありません。
 人間は造形のなかの完全な水平や垂直、シンメトリーな要素に対して安堵感を得たり、「美」を感じるという話を動物行動学の本で読んだことがありますが、1ピクセル差なんて普通に眼で見れば「水平」そのものです。両腕を水平に広げた青山さんの体躯の端正さは、'09年9月のお茶会で見せて頂いた、ジュリアードの入学願書の添付写真でも感じたことですが、青山さんの動きの何にこんなにも目を奪われているのか、数字が語ってくれた一枚です。