GRAND HOTEL the Musical グランドホテル
2006年1月6日-24日
 東京国際フォーラム ホールC

演出: グレン・ウォルフォード Glen Walford
翻訳・演出補: 菅野こうめい
脚本: ルーサー・ディヴィス Luther Davis
作詞・作曲: ロバート・ライト&ジョージ・フォレスト
  Robert Wright & George Forrest
原作: ヴィッキー・バウム Vicki Baum

振付: 川崎悦子
美術デザイン: 島川とおる
照明デザイン: 高見和義

CAST
エリザベッタ・グルーシンスカヤ 前田美波里
フェリックス・ガイゲルン男爵 岡幸二郎・大澄賢也(Wキャスト)
フレムシェン 紫吹淳/ラファエラ 諏訪マリー/エリック パク・トンハ
オッテルンシュラーグ 藤木 孝/ヘルマン・プライジング 田中 健
オットー・クリンゲライン 小堺一機

児玉謙次/岩崎ひろし/田中正彦/清水明彦
西嶋鉱治/向高明日美
初音ひかり/西原純/佐々木誠/家塚敦子/金澤博/小原和彦/中村元紀
青山航士/高山光乗/柳橋さやか/上野聖太/高橋千佳



MEMO

 シェークスピアをはじめとして、主にストレートプレイを演出しているグレン・ウォルフォードさん演出。ベルリンの高級ホテルを舞台にしたこの作品は、往年のハリウッドでも映画化され、ヒーローとヒロインを中心に進行するのではなく、何人もの人生が同時進行で描かれる「グランドホテル形式」という言葉を生んだことでも知られています。
 1928年の、ヨーロッパがナチスの暴力に覆われる直前の不穏な空気を漂わせながらも、舞台に描かれる人生のひとつひとつが切なく、愛おしいものでした。
 青山航士さんがジミーズのメンバーとして踊ったMaybe My Baby Loves Meの日本人離れした洒脱なステップは、この物語の要求する「洗練」を十分に醸し出して素敵でした。また「曲がりくねった道」で不吉な運命を予期させるようなダンスも忘れ難いです。カラスの黒い翼が見えるようでしたね。
 物語の舞台となったグランド・ホテルはベルリンのホテル・アドロンがモデルになったといわれています。こちらからホテルのサイトのトップページにジャンプしてください。少しダウンロードに時間がかかるかも知れませんが、上部インデックスの"Rooms & Suites"を見ると当時を彷彿とさせる絢爛豪華な客室内部が見られます。舞台では青と金色を基調とした装置が使われていましたが、今のホテルの内装は赤と白で明るく、戦争の歴史を超え、ベルリンの壁崩壊後も咲き誇る花のようです。ほんとに綺麗。





 09年6月のお茶会の質問コーナーで青山さんに「好きな演出家」を聞いたところ、まず名前が挙がったのがこの作品を演出したグレン・ウォルフォードさんです。
 この作品に青山さんはホテルのベルボーイ役またジミーズの一人として出演されましたが、ウォルフォードさんから「舞台上の登場人物一人ひとりにそれぞれの人生がある、そこに立つまでの履歴書を書くように役作りをしなさい」とお話があったそうです。リハーサル中も舞台上の隅々にまで目を行き届かせ、出演者全員を丁寧に細やかに演出される方だったとか。
 『スーザンを探して』公演中に楽屋で再会されたお話が青山さんのブログで紹介されていましたが、またご一緒される機会があるといいですね。
 そしてもうひとつ、ウォルフォードさん&『グランドホテル』関連のエピソードがじゅんじゅんママさんよりブログonly one informationのコメント欄に寄せられました。有難うございました。皆さん是非ご覧ください♪